鉄塔作業。

2022年2月9日

アマチュア無線に心血を注いでいらっしゃる方々には、いつかは・・・と考えておられる方も多い

アンテナタワー(鉄塔)

先日、お仕事であるアマチュア無線局の鉄塔のメンテナンスを行いました。

大都市部の中心に近いところの住宅地にそびえたつ鉄塔。今回はアンテナエレベータのワイヤーグリスアップとプーリーの摩耗具合の調査、その他ついでに出来る範囲の作業とのことでした。

昔は鉄塔作業を行ってましたが(大手の携帯電話会社の鉄塔だったり、CATV局の通信鉄塔だったり・・・)歳も取り、鉄塔系の会社からは足を洗っているので、鉄塔作業はほぼ12年ぶり。

しかも、携帯電話の鉄塔などは、安全対策が初めから講じられていたり(FMスカイロックやキーハーネスなど)、昇降用のはしごなどもしっかりと備え付けられているので、登るのはそんなに怖くありません。

FMスカイロック、藤井電工様より引用。

が、アマチュア無線のアンテナタワーにそんな安全対策やはしごなんてあるわけがありません。登るまではフルハーネスを二丁掛けで、絶対に落ちないように登るしかありません。

作業日は晴天でしたが、北風の強い日で、登るたびに鉄塔が風と自分自身の体重で揺れる揺れる・・・。まあ、さすがに恐怖で体が動かない、なんてことはありませんが、よく揺れるなぁ・・・ってぼんやり考えてました。

なんといってもつらいのは、登るときに自分のを持ち上げないといけないので、体重がもろに腕・足にかかります。基本は登り切ってから、下りながら作業を行っていきますので、少しずつ5メートル程度登っては小休止して、また登って小休止してを繰り返していきます。

あと、登るときの鉄則として、当たり前なのですが、
3点支持を常に心がけること
です。手が2本、足が2本の4点で鉄塔にしがみつくのですが、登ったり下りたりする際にはそのうち3点は必ず鉄塔から離してはいけない、逆に言えば、片手を離したら、その手が新しい場所をつかむまで他の手足は鉄塔から離してはいけません。当たり前なのですが、地上にいるときや短い脚立に上っている感覚でいると、確実に落下します。ですから、一歩一歩確実に手足の状態を確認しながらの昇降作業となります。ちなみに作業時はワークロープで体を固定できれば、ワークロープと足2本で3点支持ですね。

また、
一人での高所作業は
絶対にやめましょう。
必ず2名以上で、地上に1名、登る作業者が1名が最低ラインです。万が一のことが起きた時、一人での作業では助けを呼ぶこともできませんよ。

最近は安全規則も大きく改正され、フルハーネスが必須、ワークロープも新規格でさらに安全性が向上したものを利用することが義務付けられています。

ワークロープ 藤井電工様より引用

皆さんがお使いの安全用品(フルハーネス/ワークロープ)は大丈夫ですか?「年に数回しか登らないから。」と言って古いものをずーっと使っていませんか?

アマチュア無線を楽しまれている方で、高齢の方も多数見えると思います。鉄塔作業はやはり危険が伴います。個人的には悪いことは言わないので、条件が許すのであれば高所作業車などを利用されることをお勧めいたします。

鉄塔を立てられる際は狭い敷地に無理やり建てるのではなく、メンテナンス作業などもしっかり考慮して建てられることをお勧めしますよ。

そして、最後に・・・

私の住んでいる団地も古くからある団地で、アマチュア無線を楽しまれているご高齢の方も多くいらっしゃるようです。が、鉄塔やコンクリート柱などをメンテナンスできずに、そのままお亡くなりになられる方もいらっしゃいます。その後、メンテナンスが行われなくなった鉄塔は錆が発生、景観にも悪く、近隣住民から冷たい目で見られ、最悪、台風などの災害時に倒壊、などということも聞き及んでおります。

残された鉄塔の終活もお忘れなく・・・。

個人的にはあこがれもありますが、やはり、いろいろ考えると目立たないワイヤーアンテナでこれからも頑張ろう!と思う今日この頃です。